洗ってくり返しつかえる布製のナプキンがあるのをご存知でしょうか。知っているかたは「面倒」の印象が強いかもしれません。
確かに使い捨ての紙ナプキンは楽ですが、布ナプキンにはメリットがたくさんあるんです。

布ナプキンは体に優しい

私たちが一般的に使うナプキンは、石油系などの原料から作られ、焼却時のダイオキシン発生が懸念されています。
また塩素系漂白剤が使われているので敏感な方はデリケートな箇所に、かぶれ・かゆみなどを引き起こしたりもします。特に直接体の内部に入るタンポンは近年、色々な症状の原因になりうると危険視する人もいるほどです。

布ナプキンに変えると多くの人が実感するのは、蒸れ・かぶれ・かゆみ・冷えの軽減だそうです。
布なので通気も良く、化学薬品などによるアレルギーもないのでそう感じる方が多いんでしょうね。生理痛が治まった、生理期間が短くなった、経血量が少なくなった、おりものが気にならなくなったと言う人もいるんだとか。

地球とお財布に優しい布ナプキン

女性が一生の間使う紙ナプキンの量をざっと概算すると
10歳の時から50歳まで毎月5日間、1日4枚使った場合 40年×12ヶ月×5日×4枚=9600枚
9600枚ものナプキンがゴミ箱行きです。

そして紙ナプキンが1枚15円だとすると一生でかかるお金は約14万円
布ナプキン1枚1800円として、1ヶ月に6枚を洗濯しながら使うとします。
布ナプキンの耐用年数は5年(メーカー表示)ですので、一生に8回買い換える計算になります。8回×1800円×6枚=86400円となり、半額近くの金額で済むことになります。

私の場合はおりものライナーも欠かせないのでさらにまたゴミが増え、お金がかさみます。まさに布ナプキンは体にも地球にもお財布にも優しい一石三鳥のすばらしい製品なんです。

一度使ったら手放せない、econap(エコナップ)の布ナプキン

一般的な布ナプキンはコットン素材に経血を吸収させるタイプがほとんどですが、econap(エコナップ)はメッシュ素材の4層キルトパットで吸収スピードも早く、洗うときも汚れ落ちが早い!
肌にやさしく、薄くてふわふわの肌触りで厚さもわずか4mmなので、使い捨てナプキンのようなゴワつき感がないのも特徴です。
透湿性に優れたオリジナルの日本製防水布と消臭加工付きで、いつものショーツでは防げないイヤなニオイも防ぎます。

econap(エコナップ)の布ナプキン

布ナプキンの使い方

最初のご使用の前に一度洗ってください。柔らかくなって、吸収力ができ、つけ心地がよくなります。

布ナプキンの装着方法

吸収面を自分の方へ向けて装着します。羽の部分をスナップ(横幅調節可能)で固定します。
使い捨て紙ナプキンの羽根付きタイプと同じ使い方だと思ってください。
羽+スナップ付きなので横漏れ防止ずれたり、よれたりする心配がありません。

取り替え頻度

個人差がありますが、使い捨ての紙ナプキンと同じような頻度で取替えることを目安にしてください。 量が多いときはこまめにとりかえることで横モレも防止できます。
経血は8時間以上経過すると変質してしまいますので、量の少ないときでも同様の頻度で交換するのをお勧めします。 布ナプキンの吸収量は紙のナプキンをほぼ同量と思ってください。

使用後の布ナプキンのお洗濯方法

①軽く手洗いする or 浸け置きする

乾かないうちに手洗いしてしまうか、数時間水につけおきします。もし持っていればティーツリーのエッセンシャルオイルを1、2滴垂らすと臭い防止と殺菌作用があるのでお勧めです。 この時、お湯を使ってしまうと血液中のたんぱく質が凝固してしまい、シミになってしまうのでご注意ください。
※水つけおきの時間が長いほどよく落ちるというわけではないので、数時間で十分です。

②軽くすすいで、絞る

シミが気になるときは、つけ置き後に軽く石けんでもみ洗いしてください。ゴシゴシと擦り洗いをしてしまうと布地の傷みを早めてしまいます。

③洗濯機で洗う

漂白剤はなるべく使わないようにした方がデリケートゾーンには優しいです。また柔軟剤も吸収力(吸水性)が弱まってしまいますので使わないほうがいいでしょう。柄ものや色物の布ナプキンの場合ははじめのうちは色落ちの可能性があるので気をつけてくださいね。

④干す

天日干しにしても乾燥機でも大丈夫です。
お風呂のついでに洗うことを習慣にすると意外に面倒なことではないと思います。
※普段のおりものライナーに使っている薄い布ナプキンはお風呂の時に下着を洗う要領で洗うだけでキレイになるので浸け置きする手間はかかりません。

シミにはならない?

乾いてしまう前に洗ってしまえば簡単にシミはとれますが、洗うまでに時間がかかってしまったときは、浸け置きしてから洗ってください。
けっこうきれいになります。どうしてもシミが気になるときは浸けおきする時に、炭酸塩や重曹、炭酸ソーダを溶かすと効果的です。
シミが多少残ってても誰に見せる訳ではないので私はあんまり気にしていません。気になる人は色付きの布ナプキンや柄入りの生地の布ナプキンを選ぶようにしましょう。
経血の色などで自分の体の変化を知りたいという方にはやはり無地タイプがお勧めです。

あると便利なもの

  • 浸けおき用容器
    布ナプキン専用の容器を用意して下さい。家族の目が気になる場合は蓋付きの容器がオススメ。大きめのポット型や深鍋タイプのもの、洗面器などを使われている方もいます。
  • 重曹
    汚れ落ちがよくなります。

重曹の使い方

  1. 「重曹」をティースプーン1杯程度の洗面器程度の量の水に溶き、使用済みの布ナプキンを浸けておく。
  2. (2~3時間程度)
  3. その後ざっと洗う

ゴシゴシと擦り洗いをしなくても良いので、生地の傷みも抑えることができます。
終わりかけの経血は重曹でもきれいにとれない場合もあるので、その場合は石けんを使用して下さい。

※重曹は弱アルカリ性ですが、まれに手荒れの可能性があります。お肌が弱い方は直接触れるのはお避け下さい。
※重曹をわざわざ買うのは面倒くさい、と言う方は石鹸で漬け置き洗いしても十分汚れは落ちると思います。

布ナプキンの使用時の持ち歩きは?

外出時にはエチケットケースを用意しておけば、中身も見えず、密封性のある防水素材なので臭いや汚れも気にしなくても大丈夫です。
余裕がある場合や人目がない所だったら使用後のナプキンを水(あるいは石けん水)に含ませて軽く揉んでおくと、後々の汚れ落ちがよくなります。

またどうしてもお泊りなどで布ナプキンが使えない場合は無理せずに市販の製品に頼りましょう。

エチケットケース 布ナプキン用

日本で買えるオーガニックナプキンのご紹介

海外の製品ではオーガニックコットン100%のものが売られているのでそちらを手に入れるのもいいでしょう。これもまた布ナプキン同様、ネットで入手可能です。

ナトラケア ナプキン

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