「おりものが多い」から婦人科へ行ってはみたものの、「腟カンジダ症」「腟トリコモナス症」などの病気は認められなかった人たちがよく言われるのが、「子宮口のびらんがあります」ということ。

「普通の人よりもびらんの箇所が広いみたいね」と私も言われたことがあります。手術するようなものでもないし、病気ではないから、もし気になるようならまたいらっしゃい、と言われて済まされてしまいました。
でも「びらん」なんて言われるとすごく気になりません?「びらん」って皮膚が傷ついちゃってるんじゃないの?って。

「びらん」はみんな、持っている

子宮の出口の部分の上皮(皮膚みたいなもの)には、2種類あって(扁平上皮と腺上皮)、中でも 腺上皮では一層の腺細胞が並んでいるだけ(皮膚が薄いってことでしょうね)なので、その下の血管が透過されて見える。するとこれが赤くただれたように見えるそうです。なので実際には「皮膚が傷ついてしまったびらん」ではないのだけれど、そう見えるのでここも「びらん」と呼んでしまうんだそうです。

つまり、子宮口の「びらん」は病気ではないんですね。
ただ癌の初期症状として「びらん」が出てくることもあるそうで、お医者様によっては「びらん」が見られると子宮癌の検査をする場合もあります。そして異常がなかった場合には、「みんなが持っているびらん」として扱います。

「びらん」が起こす不快な症状

「びらん」が起こる腺上皮は粘液を生成する細胞が並んでいます。そうすると「びらん」の面積が広いほど粘液が多く出る=「おりものが多い」原因となります。
おりものが多いとおりものシートで普段から気を使わなければならないし、結構臭いも気になったりするんですよね…。
また腺上皮は外的刺激に弱いため、性交などで出血を起こしやすいことも。

治療法

「びらん」そのもののではなく、対症療法として、膣の洗浄や抗生物質の膣錠(クロマイ膣錠など)を使うことによって、「びらん」による炎症(外的刺激に弱いため、普通の炎症もおきやすい)をとると一次的に症状が軽くなることがあります。

またレーザーなどで「びらん」を破壊し、縮小させる方法などがありますが、治癒するまでに1ヶ月ほど掛かります。しかし「びらん」の大きさとい うのはエストロゲン(女性ホルモン)の量によって決まるもので、エストロゲンの分泌が正常な状態にあるうちは(つまり、正常に生理が来ている間は)いずれ、びらんは元の大きさに戻る可能性が高いのです。
この治療法は保険の対象外な上、何万もかかるので、なかなか踏み切るには勇気が要りそうです。

それでもやっぱり、おりものの臭いが気になるときに

院に行っても特に異常は見られなかった、病院では「気になったときに試してください」とクロマイ膣錠を渡されて終わり、なんてことは私にもありました。
クロマイ膣錠を試せば、確かに一時的に臭いは気にならなくなりますが、また病院に薬をもらいに行くのも正直面倒です。
あぁ、でもやっぱり気になるおりもの、年齢を重ねるごとに臭いもさらに気になり始めて、おりものシートをどのタイミングで換えようか、ばかりを気にしてしまう日々が続いていました。

臭いが気になるのは雑菌が関係しているからだということで、VIOラインの脱毛にチャレンジもしてみたり(笑)
ただ雑菌は外側だけでなく、内側、つまり膣内環境にも影響するんだそうです。
膣内環境をよい状態にするには「乳酸」が良いらしいです。

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